ボウイの愛した京都で泣いてみる!?　／　京都市北区西賀茂　正伝寺

2018/01/21
19:20

このブログで京都に行った気分になれる、
JR東日本営業圏内の
寺社仏閣を紹介してきましたが、
ついに久しぶりに京都に
行くチャンスが訪れたのであります。

金曜泊りの大阪出張。
翌日は、土曜日なので終日フリータイム。
となったら大阪で喰い倒れている場合じゃありません、
京都に行っちゃうのであります。
なので今回の会社の使命を帯びた大阪出張、
テーマは「ボウイが愛した京都」なのであります。

貴重な1日だけの滞在の京都。
ボウイ気分になるためにどこに行こう？
やはり北区西賀茂にある
正伝寺に行かなければならないのです。

京都正伝寺

正伝寺は、デヴィッドボウイが
CM出演した宝焼酎　純のロケ地に
選ばれたお寺なのであります。

正伝寺を撮影地に選んだのはボウイ自身。
一時、ボウイは京都に住み、
京都通だったのです。
単なる観光客だと思った女子高生に
英語を教えてくれとせがまれ、
喫茶店で学校の宿題を解く
ボウイの姿も目撃されているのです。
世界的ロックスターも
JKのお願いには抗えず、
hang on to yourselfだったのであります。

ボウイの出演した純は大ヒットして、
全国の大学生たちは、
純と割るならハイサワーを合宿に持ち込み
ゲロを吐きまくることになったのであります。

Jun Rock Japan CM -The Garden Version

正伝寺は京都のはずれにあり、
京都駅からバスで約50分。
バス停からは住宅地と畑の中の坂道を
15分ほど歩かなければなりませんが、
京都という観光地感は全くない道のりなのです。

正伝寺山門

山門を抜けてからも坂道が続きます。
木々に囲まれ心地が良いのであります。

坂を上りきると、庫裏が見えてきます。
この向こうに目的の庭園があるのであります。

庫裏

正伝寺の枯山水庭園は
小堀遠州作と言われています。
白壁越しに望む比叡山を
借景とした見事な庭園なのであります

比叡山が景色の一部に

通常、枯山水庭園では
白砂と岩で構成されますが、
正伝寺の枯山水は、
白砂とサツキの刈込で
構成されているのであります。

サツキは右から７・５・３と配置されており、
獅子の親子のように見えることから、
「獅子の児渡しの庭」と呼ばれているのであります。

７・５・３

今回の出張のテーマは「ボウイが愛した京都」ですが
テーマがあれば、目標もあるのであります。
今回の目標は、正伝寺の枯山水を
眺めながら泣くことなのであります。
泣くことでボウイ気分は完結するのであります。

CM撮影で正伝寺を訪れたボウイは
正伝寺の枯山水を眺め、涙を浮かべたのであります。
そのことは「D・ボウイが涙した静寂」という
タイトルで日経新聞に
掲載されているのであります。
その記事は、正伝寺にも
しっかり飾られているのであります。

「D・ボウイが涙した静寂」

正伝寺は観光客もまばら、
自分が訪れた時は、二組の観光客がいましたが、
写真を撮っているうちに、自分一人になっていました。
ホントウに「ボウイが涙した静寂」が
やってきたのであります。

今こそ、涙するとき。
しかし、自分はアクターではないので、
泣こうと思って、すぐ泣けるわけありません。

そこで子供の頃、飼っていた犬のことを
思い浮かべるのであります。
すると獅子を表したツツジさえもポチに見えてくるのであります。
ついに涙がキラリ。
枯山水の感じ方は、人それぞれなのであります。