平等院は
京都府宇治市にある
藤原道長の別荘であった寺院。
鳳凰堂と呼ばれる
阿弥陀堂は、
10円硬貨のデザインにも使われ、
日本人誰でも知っている馴染み深い建造物なのであります。
世界遺産にも指定され、
京都でも屈指の人気スポットなのであります。
平等院 鳳凰堂そんな
平等院 鳳凰堂のような建物を関東で探しました。
見つけました。今までこのブログで、
京都に行ったような気分に
させてくれる建物・場所ということで、
JR東日本営業圏内で
金閣寺、銀閣寺、伏見稲荷、石庭、苔寺など
京都の人気スポットに
似た場所を紹介してきました。
しかし、
平等院 鳳凰堂はどうしても見つけることが出来なかったのです。
自分の中で、
平等院 鳳凰堂に似た建物として思いつくのは、
シンメトリーということで
国会議事堂ぐらい。
フォトショップで
朱色に加工して、
東京の
平等院 鳳凰堂として紹介しようかとも思いましたが、
「いい加減にしろ!」とお叱りを受けそうなので、
自粛してきました。
しかし、リサーチにリサーチを重ね、
やっと関東で
平等院 鳳凰堂のような建物を見つけたのであります。
東京にも平等院 鳳凰堂がその
平等院 鳳凰堂のような建物があるのは、
東
京都江戸川区平井にある
燈明寺。
境内には、
十一面観世音菩薩の化身である
大聖歓喜双身天を
祀った
聖天堂があり、
平井聖天とも呼ばれています。
埼玉県
妻沼聖天、江戸浅草
待乳山聖天とともに
関東三聖天の一つに数えられているのであります。
燈明寺は、荒川水系の
旧中川の直ぐそばに位置しています。
この近くに
平等院 鳳凰堂のような建物があるかと思うと
川幅30メートル足らずのこの川も
宇治川に見えてくるから不思議、
喉を潤すために口にした
トップバリューのお茶も、
伊右衛門に思えてくるのであります。
ここは宇治川か? いや、違います燈明寺の
山門には、
一対の
仁王像が立っていますが、かなりずんぐりむっくり。
仁王というより、普段は踏まれている
邪鬼が立ったような姿、
この仁王が
等身大だとしたら、闘ったら自分でも勝てそうなのであります。
三頭身の仁王にはあまり威厳を感じないのであります。


三頭身仁王山門を抜けると、正面に
聖天堂があります。
しかし、
平等院のような建物は、
聖天堂ではないので、
今回は割愛するのであります。
今回の目的は、聖天堂の右手にある
燈明寺 本堂なのであります。
燈明寺 本堂は関東大震災で全壊してしまいました。
再建するに当たり、
平等院 鳳凰堂を模して、
三屋根造りにしたのであります。
最初っから、もろ
鳳凰堂を意識して作っているのであります。
1階部分は
コンクリート感まる出し。
中央が膨らんだ
ギリシャ建築風の柱があり、
まるで
パルテノン神殿の上に
鳳凰堂を乗っけてしまったような造り。
凱旋門の上に
エッフェル塔を
乗っけてしまった昔の
通天閣のような発想で作られているようです。

平等院を意識した三屋根造り平等院 鳳凰堂は
中堂、北翼廊、南翼廊、尾廊の
4棟から構成されており、俯瞰から眺めると、
建物全体が
鳳凰が羽を広げたような形状であることから
鳳凰堂と呼ばれるようになりました。
しかし、
燈明寺 本堂は
中堂、尾廊はありますが、
翼にあたる
両翼廊がありません。
そう、燈明寺 本堂は
翼の折れた鳳凰堂なのであります。

中堂の後ろに尾廊だけが平等院 鳳凰堂の前面には池が広がるに対し、
燈明寺 本堂の前面は
コンクリートの駐車場。
10円玉裏面に
燈明寺 本堂を彫った日には、
即座に
偽造硬貨に認定されてしますのであります。
燈明寺 本堂内部は公開されていませんでしたが、
窓からのぞいてみると、お寺でありながら、
シャンデリアが吊るされています。
このシャンデリアは、
鹿鳴館の大広間にあったもの。
シャンデリアは、
燈明寺で
燈明になっていたのであります。
もう、
シャンデリアの寺で眠れずに、
トランジスタラジオで
ブーガルーなのであります。
中にはシャンデリアが聖天堂に祀られている
大聖歓喜双身天は、
男天・女天2体の立像が向き合って
抱擁している姿をしています。
やっぱり
ブーガルーなのであります。
その刺激的な姿から、たいていは
秘仏とされており、
たまに
御開帳というサービスもないのであります。
平井聖天おいても、やはり
秘仏で公開されていないのであります。
セクシィ仏の寺にふさわしく、
平井聖天の
絵馬は、
2体の
二股大根が
交わる意味深なデザインなのであります。
意味深な絵馬この意味深デザインの絵馬に、
恋愛成就などと書いてしまうと、
いきなり
エロいことを考えているように思われてしまうのであります。
恋人未満のカップルが訪れる時には、もう
そんなこと考えているのか、
と思われないよう、くれぐれも気を付けていただきたいのであります。
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