恋をしたらHurry up！関東のいづもさん ／ 神奈川県秦野市 出雲大社相模分祠

出雲大社は、島根県にある
大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）を祀る神社。
伊勢神宮と双璧をなすメジャーな神社なのであります。
縁結びの神とも知られ、恋の特効薬的な神社として若い女性に絶大な人気を誇っているのであります。
しかし島根までは遠く、恋を成就させるのも交通費が大変なのであります





島根県　出雲大社




そんな恋に落ちたら、訪れたくなるlovers' 神社を探しました。
見つけました。

その神社は、神奈川県秦野市にある、その名も出雲大社相模分祠。
本家出雲大社の分社であり、関東のいづもさんと呼ばれているのであります。
全国に出雲大社の分社は数多くありますが、その中でも規模が大きい分祠に位置しているのであります。


出雲大社相模分祠の鳥居は珍しいツートーンカラータイプ。
ホワイト／グリーンのコントラストが眩く、グッとくるのであります。






ツートーンカラー鳥居



出雲大社相模分祠の拝殿は、本家出雲大社と同じく
ダブル切妻屋根の大社造り。

やはり名物の立派な注連縄もぶら下がっているのであります。
出雲大社がそのまんま縮小されているようで、
人が入れる東武ワールドスクウェアって感じなのであります。








本家と同じく二拝四拍手一拝でお願いします



大国主大神は大国(オオクニ)→大国(ダイコク)→大黒様と
ダイソンと呼ばれる大村君のように、みんなに親しまれている神様。
そのため、拝殿の入り口には木彫りの大黒様と恵比寿様が
田舎のおじいちゃんちの床の間のように飾られているのであります。





木彫りの大黒様


出雲大社相模分祠はlovers'神社だけあって、
縁結びの絵馬やおみくじがたくさん結びつけてあります。
結びどころの形さえハート形になっており、
オッサンには気恥ずかしいのであります。






オッサンがここに結びつけるのには抵抗が




境内には千年の杜という湧水が流れる小川あり、龍蛇神を祀るお社が鎮座しています。
湧水は名水として知られており、お水取りに来る方も多いのであります。







龍蛇神社



境内には、出雲記念館という結婚式場があり、結婚式を挙げることもできます。
ここで結婚式を挙げれば、どこで結婚式を挙げたの？と聞かれたとき、
出雲大社相模分祠でと答えることが出来、
高円宮典子女王みたいでセレブ感満載なのであります。





出雲記念館




出雲記念館には、出雲大社の古代本殿の模型が展示されていました。
古代本殿は36メートルの9本の柱の上に建てられた
全高48メートルの超高床式の建物であったといわれているのであります。
そこまで登って行ってネズミ返しを食らったネズミはご愁傷様なのであります。
くれぐれも柱に旭化成建材と書かれていないことを祈るばかりなのであります。





古代本殿の模型



出雲大社相模分祠は祭神を大国主大神とし、
名水も湧き出、神聖な領域であることがビンビンに感じられます。
おそらくパワースポットなのです。

しかし、そもそもパワースポットとは、誰が認定しているのでしょう？
新倉イワオでしょうか？宜保愛子でしょうか？
それともつのだじろう？
自分が決めても構わないのなら、
出雲大社相模分祠はパワースポット間違いなしなのであります。

しかも、出雲大社と出雲大社相模分祠は北緯35度線上にあり、
出雲大社相模分祠は出雲大社の真東に位置しているのです。
春分、秋分の日、太陽が進む光の線は
出雲大社と出雲大社相模分祠を通ることになるのです。
そんなことを聞いてしまうとパワースポット感25％増なのであります。

しかしそれを考えると、出雲大社と出雲大社相模分祠を結ぶ直線上にある
吉田さんちや佐藤さんちのような一般宅もパワースポットとして
認定しなければならないのであります。









出雲大社相模分祠の境内はとにかく穏やか、きっと小鳥たちも集まってくるのでしょう？
境内には、野鳥食堂と書かれた餌台が置かれています。
大国主大神は小鳥にも優しい神様なのです。







と思いきや





無銭飲食お断り、と小鳥にもお賽銭を求める厳しい神様なのです。
ときに日本神話の神は不条理な難問を投げかけてくるのであります。








出雲大社は、縁結びの神様ということが注目されえていますが、
それだけではなく商売繁盛・地鎮・農耕・医薬・子授け・
安産・教育・芸・厄除け・八方除と
タイガーバームのような万能薬みたいな神社なのであります。


恋する乙女だけでなく不動産屋のオッサンにも
ぜひ訪れていただきたい神社なのです。